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Monkeyからのお知らせ・コラム

猿家物語

モンキー「88D」について

・88D(ハチハチ デイー)
~トップチューブ ヘッドチューブ側曲げ(前曲げ)モノシートステイデザイン~

1988年より始めたサイズの自由度の高いフレームスタイルが「88D」でした。トップチューブの曲げ位置をヘッドチューブ方向へ移し(前曲げ)、シートチューブサイズに対しての適用範囲を大きく広げたうえ、デザインとしてもモンキーの新たな表現手法としても以後のベースとなりました。トップチューブの曲げ以外に特徴的な部分は、モノシートステイとシートピラークランプ部の割り入れをシートチューブ前側とし、後輪寄りの泥入りを防ぎ、デザイン的にもトップチューブをモノステイ取り付け位置より低くオフセット(下方に取り付ける)してアクセントとしたことです。

このように、88Dは以後、26バイクのスケルトンフルオーダーデザインの基礎的モデルとなりました。その主な意味は、MTBフレームをより合理的に捉え、いかに個性的にデザインするかを考えるきっかけになったということです。1988年から1990年にかけてMTB界は、総じてクロモリチュービングの可能性を模索する流れの中にあり、エレベーションチェーンステイなど多くのアイデアが生み出されました。88Dはそういった時代の始まりにあり、多くのバリエーションが生まれたモデルでもあります。モンキー本来のバイクデザインの始まりは「88D」、そして次に続く「90K」と言えるでしょう。